
元飲食店料理長時代の実体験
私が飲食店時代に料理長をしていたせていただいていた企業は、かなり繁盛し大きな企業へと変貌を遂げました。その一つ要因は会員コミュティーの運営が会社全体でうまくいっていたからだと考えています。
色々な仕掛けがありましたが、その中でも名刺制度というものがあり来店ごとに昇進していくという漫画の「〇耕作」リアル版のようなもので、ターゲットの30~50代のサラリーマン層にかなり共感を得ていました。共感度が強い方が来店が多くなりどんどん昇進していき、50回以上来店した方は新商品の発表会で試食をし意見をもらう会であったり、会社幹部との意見交換会に出られる。という仕組みがありました。
販促を勉強した今、この経験を振り返ってみて
重要なポイントが2点あったことに気づきました。
①会員コミュニティ運営
②意見交換会
つまり、会員コミュニティーをアンバサダーとして活かすことができていたということです。
アンバサダーとは
アンバサダーとはその商品やサービスの熱心なファンであるということです。彼らの言葉や行動には「熱量」を伴っているので、評価やアイディアの「質が高い」という特徴があります。
アンバサダーは、通常の会員だと難易度が高い、SNSや個人メディアに商品やサービスを紹介する投稿をしたり、アンケートに答えてくれます。さらに、「商品やサービスをしっかり理解した上」での投稿が期待できます。
最大の魅力は、企業側が「熱量」が高いアンバサダーの意見を吸い上げ、マーケティングに活かすことができることです(アンバサダーマーケティング)。
アンバサダーマーケティングのメリット・デメリット
メリット
繰り返しになますが、アンバサダーとは熱心なファンです。積極的な評価の投稿や、キャンペーンへの協力が期待できます。
また、サービス・商品の体験者からのフィードバックを直接吸い上げることができるので、生きた意見をマーケテイング活動に利用することができます。
デメリット
そもそも「アンバサダー」となりうるだけの熱心なファンを見つけることが難しいということがあります。
よく使われる手法としては、「アンバサダー」を募集するキャンペーンを実施するものがあります。
アンバサダーを募集するキャンペーンを実施する場合、当然応募してくるユーザーからアンバサダーを選ぶのですが、ユーザーの母数が多くなければ、工夫や仕組みが必要です。さらに、選ばれたアンバサダーが楽しく活動できるような「会員運営」も大事な要素になってきます。
つまり、難易度の高い会員コミュニティー運営のノウハウが必須なのです。
なぜなら、先にも述べた通りアンバサダーが「質」という軸で成り立つものなので、無理やり人を集めてみても本来の効果は得られないからです。
活用の実例:ネスカフェアンバサダー
多くの方がコーヒーマシンをオフィスに無料で貸し出す「ネスカフェアンバサダー」というプログラムを耳にしたことがあると思います。コーヒーマシンがオフィスにある風景は割と馴染みのあるものになりました。
ネスカフェアンバサダーのサイトには「アンバサダーVOICE」というページがあり、第三者の評価を集めています。

このような意見が多く集まっていたら、興味がわき、実際に自分の会社にも置いてみたくなりますよね。
「オフィスでいれたてコーヒー(メリット)⇒オフィスでのコミュニケーションの場になる(ベネフィット)」として定着し、生活者の暮らしに響きやすかったことも大きな要因だと感じます。
さらに、「アンバサダーVOICE」を生活者とのコミュニケーションツールとしてうまく活用し、より良い製品開発や多種多様のニーズにいち早く対応した結果、家庭用に販売しているコーヒーマシンの売り上げにも繋がってるそうです。
消費者の本音をマーケティングに活かす
会員コミュニティーを持つことで一番のメリットは、消費者の本音を得られる機会が増えるということです。
さらに、消費者の本音をマーケティングに活かすことは、様々な側面からみても有効な手段になるのではないでしょうか。
私も前職で体験したことで、サウスポーに入ってから会員コミュニティーの運用が必要だと再認識し、営業としてお客様にお伝えしてます。しかし、自社でアンバサダーマーケティングのような会員コミュニティーを作ること、運用をしていくことはハードルがかなり高いことも事実です。そこで、会員コミュニティを運営している企業やノウハウを持っている企業に外注することも1つの解決策となります。
サウスポーでは自社で10年といく期間会員運営を続けており、活用・運用のノウハウを有しております。ご興味・ご相談お気軽にご連絡ください!
ご相談は飯塚直接か相談フォームまで